曲がった鼻を直す 斜鼻修正
中尾形成外科の中尾です。
当院では鼻手術も多く行っております。
日本だけでなく世界中から多くの患者さまが手術を受けれらています。
欧米、中東の方など鼻の高い人種の方のお悩みの一つに斜鼻変形があります。
手術結果です。大きく左に曲がった鼻がまっすぐに修正されました。
曲がった鼻の手術は
鼻を屋根と柱に例えて直していくことが大事です。
柱は鼻中隔を構成する軟骨と骨です。
屋根は鼻骨部分とそれに続く外側鼻軟骨です。
柱は曲がった部分を切り取って添え木をあてるように他からとってきた軟骨を縫い付けることでまっすぐにします。
軟骨は容易に切除できますが骨部分は特殊な器械を使って内視鏡下に除去していきます。
屋根は鼻骨部では骨切りといってノミを使って骨を切ってまっすぐにします。鼻骨は腕や足の骨と違い薄いのでより愛護的な
処置が必要となります。
これらの方法は鼻中隔外鼻形成術といって、ここ数年形成外科、耳鼻科の先生の間でも少しずつ認知されるようになってきました。
我々は大学時代よりこの治療方法をリードする東京慈恵医大病院の耳鼻科、形成外科と匹敵する症例の鼻中隔外鼻形成術を行っており
この領域のオピニオンリーダーとして日本美容外科学会、日本形成外科学会のみならず日本鼻学会でも多く講演して参りました。
昨年は雑誌形成外科でも鼻の特集号で斜鼻について執筆させていただきました。
鼻を機能的、整容的に改善させるには形成外科、耳鼻科双方の知識と技術が必要となります。
我々は鼻中隔と鼻骨を一括りに治療することを念頭にいれております。
鼻骨は本邦では内側、外側骨切りが主体でしたがpreservation rhinoplastyといって2018年ごろより欧米を席捲した最新の鼻手術を
いち早く導入し鼻の機能を損なわない鼻骨骨切り方法を行っております。
鼻中隔の形成は鼻骨と共に行い、大きく曲がっている症例では鼻中隔を大きく回転前進する
ことでゆがみを極力解消する無理のない再建方法で行っております。
中尾形成外科では双方をうまく使いながら日帰り全身麻酔で手術を行っております。