TOPへ

ブログ

ほうれい線とマリオネットラインを改善する  ディーププレーンフェイスリフト

中尾形成外科の中尾です。

 

フェイスリフト手術は、もともと下顔面フェイスラインの改善に強いと言われています。

ディーププレーンフェイスリフトは従来のフェイスリフトの欠点であった中顔面のたるみの効果があるとされ

現在では本格的なフェイスリフト手術の主流となっております。

 

今回は

切開リフト

ディーププレーンフェイスリフト

ラテラルネックリフト

の術後7か月経過です。

 

 

ほうれい線とマリオネットラインの改善を認めます。

ほうれい線とマリオネットラインは会話したり食事をしたりする口を動かすための余白をつくるためのもので

生きていくには必要な皺であり

これをなくすのは難しいですが手を尽くして改善を目指します。

 

これらの皺の治療に注入療法も有効ですが下垂が目立つケースでは

改善しても注入により重りが増えて満足が得られないことがあります。

引き上げを希望されるかたはフェイスリフトをまず行うのがよいかもしれません。

 

またこの患者さまは

フェイスリフト以前に骨膜下ミッドフェイスリフトを他院様で施行されています。

フェイスリフト手術を行うことで十分に効果がでたと考えます。

 

表ハムラ法を基本にした中顔面リフトが昨今本邦ではブームですが

中顔面の挙上が上方向だけでなく斜め上方向の牽引も重要と考えます。

上方向に強力に牽引すると頬の高い位置に脂肪がたまるケースがあります。

それを予防するために牽引を控え目にすることがありますが

目元の改善のみならずタルミの改善を希望されるかたでは

満足度が少し劣ることがあります。

たるみの改善も希望されるかたは斜め上方向に牽引できるフェイスリフトの併用がよいかもしれません。

 

イギリスのブレイ先生(Dr Bray)の最新の論文でも目の下のクマ取り手術に関して

たるみに対する考慮が必要であるとの報告がありました。

今あるお悩みがクマ取り手術だけで改善するのか医師側も再考する必要がありそうです。