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バッカルファット除去

中尾形成外科の中尾です。

本日はバッカルファット除去についてです。

 

ほっぺの重さを気にして同脂肪の切除を希望されたり

フェイスリフト手術の際に併せて切除を希望されることがあります。

 

 

フェイスリフト手術でいうと、かなり大きなバッカルファットであれば切除することもおおいですが

多くの場合はバッカルファットを頬骨側に吊り上げてディーププレーンフェイスリフトの際に邪魔にならないように

また顔が横に広がらないようにするために移動することが多いです。

トルコのBitik方法に倣っています。

フェイスリフトは最大SMASに働きかけるので、その下の組織は神経のある層ですのでバッカルファットという

SMASの下の組織を移動操作できるという点では素晴らしいSMAS下組織と考えています。

 

さて今回は単純に口腔内からのバッカルファット切除でした。

左右差のある頬部に対して行いました。

欧米人と日本人では理想とする形が違いますので術前に十分カウンセリングを行いました。

頬コケを気にしない欧米人には適用の多い方法です。

 

バッカルファットの切除は

フェイスリフト手術と単純切除ではアプローチが違います。

フェイスリフトでは主に神経を単純切除では耳下腺管を注意して行います。

 

単純切除は口腔内から切開をすすめますが

形成外科出身の先生であれば顔面骨骨折手術において口腔内の切開に手慣れていることと

剥離層が骨から外れるとバッカルファットが露出することがあり

見慣れた脂肪の一つと言えます。

 

急に痩せてしまって頬部のバッカルファットがもともとしっかりしているひとは

それが急に目立つことがあります。

しかしバッカルファットは皮下脂肪より深い層に存在するので

通常は顔のサクション、脂肪吸引では減らすことが難しいです。

私は多くのフェイスリフト手術を執刀してきましたが脂肪吸引後の症例では

バッカルファットが傷ついている症例を多く拝見しました。

皮膚側のバッカルファットまで傷ついているということは神経も危うく傷つけかねないということです。

上記のような場合は口腔内からバッカルファットを丁寧に摘出するのが良いと考えます。

 

中尾形成外科では

たるみを中心に顔の外科手術を多く行っています。

患者さまのご希望と適応を検討しながら最適な治療方法をご提案できるよう

日々研鑽しております。